ドライアイ
ドライアイは日本に約2,000万人、世界に10億人以上の人が罹患する最も一般的な眼科疾患です。ドライアイを発症すると、眼睛疲労、実用視力の低下、眼乾燥感の悪化など日常の生活の質を下げる原因になります。ドライアイの発症には、加齢、VDT作業や睡眠、ストレス、ホルモンの変化など多様な原因が考えられていますが、未だ根本的な治療方法は見つかっていません。
このドライアイの治療を目指して、臨床研究と基礎研究を行っています。また、現在は、Apple社のResearch Kit®を用いて「ドライアイと生活リズム」の研究を開発いたしました。この研究により、ドライアイと睡眠、運動、腸内バランスとの関係が明らかになり、生活リズムの改善によるドライアイの改善を提案することができるようになるかもしれません。
日本語版Ocular Surface Disease Index (J-OSDI)について
世界で汎用されているドライアイ疾患特異的質問紙票であるOcular Surface Disease Indexの日本語版(J-OSDI)を開発し、その妥当性と信頼性を検証いたしました。
J-OSDIは下記よりダウンロード可能です。
ダウンロード先
https://bmjopen.bmj.com/content/9/11/e033940.long#DC1
online supplementary figure 1.よりJ-OSDIのダウンロードが可能です。
ドライアイリズムについて
世界初! スマホアプリでドライアイ指数をチェック
~順天堂大学眼科×iPhoneでドライアイのビッグデータ解析~
順天堂大学(学長:新井 一)は、Appleが公開した「ResearchKit®」というアプリケーション専用のフレームワークを使用し、世界初の「ドライアイや眼精疲労といった症状と生活習慣の関連性を明らかにする」ためのアプリケーション“ドライアイリズム”を2016年11月2日にリリースしました【研究代表者:順天堂大学医学部眼科学講座 助教 猪俣 武範】。
詳細はこちら
ドライアイの自覚症状の重症化と抑うつ症状は関係する
~iPhoneアプリ「ドライアイリズム®」を用いた医療ビッグデータによる臨床研究から~
The Ocular Surface誌に「Association between Dry Eye and Depressive Symptoms: Large-Scale Crowdsourced Research Using the DryEyeRhythm iPhone Application」が出版されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1542012420300264
関連する論文
Scaling and maintenance of corneal thickness during aging.
IFN-γ-Expressing Th17 Cells Are Required for Development of Severe Ocular Surface Autoimmunity.
The resolvin D1 analogue controls maturation of dendritic cells and suppresses alloimmunity in corneal transplantation. Invest Ophthalmol Vis Sci 55, 5944-5951, doi:10.1167/iovs.14-14356 (2014).
Comparing the Japanese Version of the Ocular Surface Disease Index and Dry Eye-Related Quality-of-Life Score for Dry Eye Symptom Assessment
Stratification of Individual Symptoms of Contact Lens–Associated Dry Eye Using the iPhone App DryEyeRhythm: Crowdsourced Cross-Sectional Study